結論
なるべく自分が楽にアウトすることができるように点数を調整することがアレンジの基本的な考え方です。普段の練習でより多く練習しているナンバーは「Bull」や「クリケットナンバー」であるはずなので、この 「Bull」や「クリケットナンバー」 を基準としてアレンジを組み立てていくことが効率的です。
アレンジに必要な前提技術
Bullの練習はもちろんですがターゲットナンバーのシングルを狙う練習が必要です。偶然にあがれる数字が50になることは稀でBull+?という数字の組み合わせで考えていくことになるので、1~20のナンバーのシングルを狙えるように練習をすることで楽にアウトできるようになります。
1~20のナンバー全てを最初から練習することは大変でありゼロワンでしか生かされない技術なので、まずはクリケットナンバーのシングルを狙えるようになる練習をしてくのが良いでしょう。
クリケットの練習がゼロワンのアレンジ技術の練習になり、アレンジの練習がクリケットの練習にもなります。ゼロワンとクリケットがお互いの為の練習になるのでどちらか一方を集中的に練習するのではなく、片方で練習してできることが増えた段階でもう片方に取り組むことで効率的にスタッツ・レーティングを上げていくことができます。
基本的なアレンジ
理論的にはゼロワンゲームで残っている数字が180以下の特定の数字になった段階でアウトすることが可能になりますが、ダーツの練習をはじめた当初から実践しようとするとかなりハードルが高く、アレンジによって効率的にアウトする成功体験が積めないことはストレスにもつながります。
まずは70点以下になる時点までは点数を削ることに集中して、70点以下になった時点からアレンジを意識して投げるようにしましょう。
100点=Bull(50)+Bull(50)。これもアレンジですが、Bullを1ラウンドに2本入れることはやはり難しいです。Bull+シングルナンバーの形であがれるようになることを当面の目標として練習するのが現実的です。
オープンアウトの為のアレンジ
オープンアウトというのは「どのナンバーであがっても良い」というアウトルールであり基本的にはデフォルト設定になっているものです。
アレンジを教えてもらったときに「Bullであがれるようにアレンジした方が良い」と言われたことはないでしょうか。もちろん間違った考え方ではありませんがオープンアウトのルールを生かし切れていなくて、アレンジの基本的な考えからも逸脱しているように思います。
僕はアレンジを「 なるべく自分が楽にアウトすることができるように点数を調整すること 」と定義しているので、Bullを外してしまったときにどんな数字が残るかわからない状況を作ることは楽に上がれることとは違うと考えています。
数字が51~70点残っているときは、Bull(50)を削ったときに残る数字に注目するべきです。

以前の記事で触れましたが、狙うナンバーの得点よりも隣のナンバーの得点が低い場合はBull(50)から削るようにする方が効率的です。
例えば、70点と55点の場合を比較してみましょう。
【70点の場合 】
Bull(50)を先に削ってしまえば残る点数が20点なので20S(シングル)を狙って投げて、仮に左右にズレてしまった場合でも19点か15点が残ります。その19点や15点も両隣のナンバーが自分よりも低い得点なので左右にズレたとしてもまだチャンスが残り、そのチャンスが残るということが心理的余裕を生み出しすことになり自分が楽に上がれると思えるようになると思います。
【55点の場合 】
もし先にBull(50)を削ってしまえば残る数字は5点です。ナンバー5の両隣は12や20になっていて左右にズレた場合はその1投だけでバースト(失敗)になってしまい相手に順番が回ってしまうので、心理的なストレスが大きく、プレッシャーも高まります。こういった数字が残ってしまうのであれば、先に5点を削ってBull(50)にアレンジをしてBullであがれるようにトライしてみるのが良いでしょう。
ナンバー5の右隣が20なので5と20のどちらの数字に入っても5→Bull(50)、20→15T(45)という数字が残り、左隣の12に入ったとしてもそこからさらに上がりやすい数字にアレンジするチャンスがあります。
あがり目のBullを外してしまうのは練習不足であり、一朝一夕で出来ることでもありませんから仕方が無いと割り切ってしまいましょう。
結論
アレンジは残った数字が自分にとってアウトしやすい数字か、その数字の周りのナンバーはどうなっているかを複合的に考えてしていくものです。
フライトが上がれば上がるほどできることが増えていきアレンジの幅も広くなります。固定概念や先入観にとらわれずに自分が今できる中でベストのアレンジを見つけていき、フライトアップに応じて最適化していきましょう。
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