モチベーションが実力を向上させる
あなたがダーツの練習をしているとき、モチベーターにしていることはなんでしょうか。プロ試験に合格する?目標フライトまで上達する?他人から上手く見られたい?友達と楽しく遊ぶため?
モチベーション(やる気、目的意識)を高く保つために重要な要素がモチベーター(やる気の源になる人や要素)です。どういったものが素晴らしいということはありませんが、自分のモチベーターを把握しているのとそうでないのとでは上達のスピードに違いが出てくるはずですし、ダーツに対する向き合い方も違ったものになると思いませんか?
この記事では様々なモチベーターについて解説していき、練習をより効果的なものにするための参考にしていただきたいと思います。
プロダーツプレイヤーになる
ダーツも他のスポーツと同じようにプロフェッショナルとなる人がいます。いわるゆ契約金やスポンサー契約金で生計を立てている人のことを指しますが、日本のプロダーツプレイヤーでそのような契約金のみで生計を立てている人はトッププロのごく一握りです。
ですが、それに近いような状況・環境で生きているプレイヤーは思いのほか多いようで、各種ダーツグッズを販売しているメーカーや地元の企業からスポンサーという形で支援を得て、ダーツバーでのインストラクトや各種イベントへの出演などダーツに関連する物事で収入を得て、3本のダーツに生活を乗せて大会に向け練習をしています。
「自分もプロになりたい」
モチベーターとして一度は思ったことがあっても、継続して思い抱いている人は少ないです。「あなたはプロになって何をしますか?」と言われて明確なイメージが浮かばないことも原因だと思いますし、プロになって今現在トッププロとして活躍しているプレイヤーと対等に戦えるイメージも湧かなければ、スポンサーを得てその収入で生活していかなればならないという生活環境の変化もあり、現実的では無いと諦めてしまうことが多いのでしょう。
だからと言って、プロになる目標は他人から笑われるようなものなんでしょうか。
ダーツのプロライセンスは広く一般の人が受けることができ、実力と競技規程を守るモラルがあれば極端な話し誰でも取得することができます。
プロだからといってすぐにスポンサーがつくわけではないと思いますが、プロだからこそできることも増えるんじゃないですか。ライセンスを取得してただ待っているだけでは年会費を払うだけのプロになってしまいますが、ライセンスを上手く活用してチャンスを広げられるのは自ら行動した人だけです。
プロライセンスを取得したあと、自分の職場でのイベントや地域のイベント、福祉施設でのダーツ教室など自ら行動してプロライセンスを役立てている人は増えてきています。プロの敷居は低くするべきではないと思いますが、プロに対する自分の認識の敷居を下げて大会で勝つこと以外への有効活用の手段を模索してみて、そのうえでプロを目指してみることは立派なモチベーターになるのではないでしょうか。
目標フライトに到達する
友達が先にダーツを始めていて、その友達に勝つために自分も練習を始めるようなキッカケはよく目にしますね。
スポーツ全般に言えることだと思いますがダーツも負けず嫌いな気質の人が多いスポーツだと思うので「せめて友達のレーティングには追い付こう」とか「友達より上手くなろう」という動機は良いモチベーターとなります。
よく目標とされるのは『Aフライト』でしょうか。
Nフライト(初心者)からCフライトになり、Bフライトを経てAフライトに至る。Aフライトよりも強いのはSAフライトと呼ばれたりMASTER(マスター)やGM(グランドマスター)と呼ばれたりしますが、プロとして認められるレーティングはAフライトよりも上なのでアマチュアとしては最高峰であるAフライトを目標にすることが多いです。
もちろん、アマチュアでもプロよりレーティングが高い人もいますが。
例えばAフライトになることが目標だとするなら、友達とわいわいとダーツをエンジョイしながらだけでは目標を達成することは難しいでしょう。自分一人だけで練習する時間も必要ですし、自分なりに試行錯誤しながらダーツの練習に取り組むことが必要です。
メンター(指導者)を探すと良いでしょう。
自分一人だけで取り組むにはセンスが必要なスポーツですから、どういったことを気を付けるのか、優先順位はどうか、自律的な成長を促してくれるような人を探しましょう。自分が好きな人でもいいですし、最初に声をかけてくれたお兄さんでもいいです。ダーツバーのマスターでも常連さんでも、自分が相手に敬意や信頼を抱けるような人なら誰でも構いません。
もしくはライバル。自分と切磋琢磨して互いに抜きつ抜かれつ、負けたくないと思わせてくれる人ですね。
Aフライトになった後、ダーツに対する価値観が変わっていたりやってみたいことが増えているかもしれませんよ。
他人から上手く見られたい、友達と楽しく遊ぶ
僕がダーツを始めたキッカケはこれに近いものでした。低俗な動機だと笑われるかもしれませんが、承認欲求を満たすことは全く悪いことだと思いません。
楽しく遊ぶことは人によって方法も感じ方も違いますが、見知った人たちの輪の中でダーツをプレイすることに違いはありません。より多くの人と知り合って、いろいろな人と対戦する、様々な地域のダーツバーに行って投げることで自分のダーツの輪を広げることができます。
自分は恥ずかしがり屋だから、シャイだから、コミュ障だから、初めて会った人には話しかけられない。どうしても自分を卑下してしまい、自分なんかと投げたって面白くない、練習にならないと思って話しかける勇気が出ない。
せっかく自分が楽しいと思ってやっている趣味なら「自分一人でやる楽しさ」と「誰かと一緒にやる楽しさ」を分けて考えてほしくありません。
他人に話しかけるのが恥ずかしいのはよくわかりますが、話しかけた後に仲良くなったり楽しくダーツすることを天秤にかけて片方を選ぶんじゃなくて、自分一人でも楽しむし、他の人とも楽しくダーツする気概を持ってダーツに向き合いましょう。
誰かが提供している楽しさを享受するだけに留まっていればいつか飽きてしまいます。
楽しみとは自分が生み出すものです。
誰かに楽しくしてもらわなければ楽しめないから、自分が楽しくするために行動しましょう。そのキッカケの一歩が一言相手に伝えてみるだけです。ダーツにはそういった楽しみ方もあります。
楽しむ為には強さが要る
楽しんでダーツをすることは簡単にできます。そのための各種ゲームも増えてきているし、最初はBullに1本入るだけで大騒ぎできるくらい嬉しいです。初めてハットトリックを出した時なんかは思わず記念に写真を撮ったりもしましたね!
ですが人間は飽きる生き物であり、慣れる生き物です。
どうしても実力が変わらないまま楽しむには限界があります。楽しさを見出すポイントが変わっていき、勝つことやレーティングが上がることに愉悦を感じるようになります。
負けて悔しいとか、上手くいかなくてムカつくとか、楽しくない場面も増えてきます。
ダーツで本当に楽しいのは、自分の思い通りに投げることができて、思った通りに狙った場所に入れることができる瞬間だと思います。それで対戦で相手に勝てれば文句なしです。
ですが、それにはやはり一定の”強さ”が要ります。
モチベーターによって強さを身に付け、強さによってモチベーターを増やしていく。強ければ強いほど、上手ければ上手いほど楽しくなりますが自分の中の楽しさのハードルも上がっていきます。
僕にもまだまだ成長の余地は残されているので、コツコツ練習して上手くなります。
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